チャモロの伝統と環境保護

マリアナに来てからまる15年になろうとしている。
この島々で非常にポイントになるのがパーティーだと思う。特にロタにいた時はそう感じた。誕生日に始まって結婚式、卒業式、送別、歓迎、葬式にいたるまであるとあらゆる人生に付きまとう行事の際にパーティーが開かれる。それも親戚、近所の人を呼ぶと50人以上の規模になるのは確実で、通常親戚の家々がメニューを分担して助け合う。例えば、レッドライスはどこそこの家、パンシット(春雨?)はあの家と家族達が力をあわせて助けあう素晴らしい習慣が残っている。だから助けられたら、次回は助けてあげる・・これが永遠と続くわけである。

さて、ここまではただの前置きで、この現地の人たちのパーティーで活躍するのがフォームプレートである。言わば使い捨てプラスチックプレートである。パーティーの規模は前述したように50名アップで多い時には100~200名ぐらい集まるパーティーだってあり得る。そうなった場合、通常の家にあるプレートを幾ら助け合いだからと言ってお皿まで親戚縁者から集めてもたかが知れている訳でフォームプレートが大活躍するわけである。このプレートは確かに便利だが、あれこそゴミのもとであることが分かる。サイパン近辺の清掃活動をしているとあのフォーム製品(プレートやカップ)やプラスティック製品(フォーク、スプーン等)がいたるところに捨てられている。で、ばらばらに千切れたりして始末が悪い。更に幾らたっても土に返るというような雰囲気さえない。

そこで思うのだが、日本でマイカップとか、「マイXXXX」という普及し始めているので何とかサイパンでもマイプレートやマイフォークなどを持参してパーティーに来てもらうような習慣づけが出来ないものだろうか?ご招待するお客様に対して「ちょっと・・・」と言う気もするが、現在の環境問題への取り組みはちょっと横暴すぎる位でもいいところまで来ているのではないかと思う。

皆さんは、どう思いますか?

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